おじさんは反抗期

見た目はおじさん、頭脳は子ども

「新型N-BOXが欲しい」と言ったら嫁ちゃんがプレゼンしろ!と言うので小論文を書いてみた


もうすぐ!ホンダの新型N-BOXが販売されます!

新型 N-BOX 先行情報|Honda公式サイト

ところで、我が家には車がありません

あれは新婚当時…ぼくの愛車、マツダのベリーサを嫁ちゃんが勝手に嫁ちゃんの実家に激突して以来…

ぼくの実家は原付で1時間かかり、正直きついです

それに、趣味や買い物に自動車があると便利

ぼくは電車やバスに酔いやすいので、お出かけするにも一苦労

と、いろいろ理由があって、嫁ちゃんに自動車の購入を提案しました

嫁ちゃんは我が家の総理大臣・財務大臣、いや独裁者…なかなか首を縦に振ってはくれず

「車ほしいなら、納得のいくプレゼンをして」と逆提案

5流ではあるもののぼくは大学院修士出てるので、コツコツと小論文を書いてみました。

結果?…却下でした

ということで、ぼくが書いた小論文を良かったら読んでみてくださいな

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わが家における自動車の購入の必要性に関する一考察

―自家用車の保有に関するメリットとデメリットの客観的考察と自動車所有に対する主観的要望-

〇〇〇〇(ぼくの名前)

要旨:自動車は産業革命がもたらした多くの発明・発展の中で国際的にみて最も普及した機械の一つであると考えられる.産業革命を契機に社会は農村社会から都市社会へ,家族親族社会から地域社会,そして国際社会へとヒトの行動範囲は拡大された.
脱炭素化や電気自動車が普及しつつある現在において,自動車の需要は減少していない.それは今日までわが国の主要な輸出産業であった自動車産業が,欧米メーカーだけではなく中国をはじめとする発展途上国からの輸入増からも察することができる.こうした状況の中,〇〇(ぼくの苗字)家においても夫婦の良好な関係の維持や親族や友人・知人との交流の機会,メンタルマネジメントの視点から自家用車の購入が検討されるべきであると著者は考える.そこで本稿では,わが家において自家用車購入について客観的データと主観的ニーズと重ね合わせ考察をしたい.まずは近年の我が国における自家用車に対する調査を示し,次にわが家に自家用車を導入するメリット・デメリットを抽出,最後に経済的負担への対応策について述べたい.

Key Words:自家用車,生活の質,夫婦生活

Ⅰ 我が国の自家用車への調査から見る現状

1. 我が国における自家用車数の現状
我が国における業務用自動車を除く「自家用自動車」保有状況は、一般社団法人日本自動車工業会(引用:>>
https://www.jama.or.jp/statistics/facts/four_wheeled/index.html
<<)によると,2021年(令和3)の調べで6,619,245台となっており,うち軽自動車は1,284,330台となっている.
また,一般社団法人自動車検査登録情報協会(引用:>>
https://www.airia.or.jp/publish/file/r5c6pv00000104ju-att/kenbetsu2022.pdf
<<)による2022年(令和4)の調査によると,日本における1世帯あたりの自家用車保有台数は1.032台である.国立社会保障・人口問題研究所が発表した2023年の世帯数が5418.9万世帯であることから,1.032×5418.9=55,923,048台の自家用車が我が国で走行しており,およそ国民の2人に1人が自家用車を保有しているのである.
「車を保有している世帯は意外と多い」という印象ではないだろうか.消費財としての自家用車がこれほどに多いといことは,我が国における自動車産業は今もなお主要産業であると言えるであろう.

2.自家用車の魅力調査と保有意欲
自家用車に関する調査は多数行われているが,その多くは自動車メーカーやメディアによる購買意欲を増長させようとする意図によるものが多くを占めていた.バイアスを排除するためそれらのデータは用いず,民間調査会社による調査を引用文献とした.
 以下,それぞれの項目を示しつつ,見解を述べたい.

1)自家用車の魅力調査(n=3683)
(引用:インターワイヤード株式会社 DIMSDRIVE,2018.>>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000042677.html
<<)

a) 利用している車
① 自分の車 53.1%
② 家族の車 21.2%
③ レンタカー 4.0%
④ 会社の車 3.3%
⑤ カーシェアリング 1.3%

 ①「自分の車」と②「家族の車」が7割以上を占めている状況から,「資産価値としての自家用車」という考え方がまだまだ主流であると考えられる.③の「レンタカー」以降は一桁となるがレンタカーは店頭での手続きに時間がかかり店舗数も少ないことから,主として旅先であらかじめ予約をしての利用が中心であると考えられる.④の「会社の車」は会社(法人)が経費として会社名義で購入している場合と,配送業や建築業などの自営業者が主として仕事用に購入・使用しているケースが考えられる.⑤の「カーシェアリング」については意外かもしれないが最下位である.我が家の近くにはたまたまカーシェアリングの『タイムズ』があるため身近なもの考えてきたが,まだまだ全国的に普及しているとは考えられないと思われる.カーシェアリングの場合,自宅からカーシェアリングの駐車場までの距離が遠ければ利用できないので更なる普及が必要ではあるし,自動車を購入してもらいたいメーカー側からすると普及しすぎてほしくないサービスであると考えることもできよう.

b) 車の魅力(複数回答)
①「交通手段の少ない場所に行ける」 69.8%
②「たくさんの荷物を運べる」 69.74%
③「早朝や深夜など、時間に関係なく移動することができる」 63.5%
④「家族で(ペットも一緒に)移動できる」 60.7%

車の魅力は複数回答の4択にも関わらず、いずれも60%台となっている。このことから車に対する魅力,つまり利用目的は一つとは限らない.①の「交通手段の少ない場所に行ける」ことは、過疎地での生活の必需品としてだけではなく,公共交通機関が整備されていない観光地への旅行や出張も考えられる.我が家で考えるならば後者があてはまるであろう.
②の「たくさんの荷物を運べる」は車の大きな魅力である.おおよその計算では原付スクーターの20倍の荷物を積むことができる.たとえば組み立て式の家具を購入したとして,それを乗せて自宅まで帰ってくることができるのである.もちろん遠方への数日の旅行の際の荷物も十分に載せることが可能である.
③の「早朝や深夜など、時間に関係なく移動することができる」はa)の①「自分の車」だからこその自由さである.レンタカーの場合には店頭での手続きが必要であるし,カーシェアリングにしても利用したい時間帯にすでに予約が入っていれば利用することができない.例えば著者の父親に何かあった場合などすぐに駆け付けることができる.ただし父親が急変することや介護が必要となるのが「いつ」であるか予測することはできないので,ぜひとも「自分の車でなければならない」というわけではない.また仕事などによるストレスで一人になりたい時も日常生活ではよくあることである.自然の中をのんびりと車を走らせ,また車を停めて一服することはストレス解消には著者にとっては最適である.できるなら30分と1時間のドライブコースをみつけたい.あくまでもストレスの発散は,休まず仕事をすることが大きな目的の一つである.
④の「家族で(ペットも一緒に)移動できる」について,わが家にはメダカしかペットはいないものの,夫婦で買い物に出かける機会はあり得るし,夫婦で旅行することは円満な家庭生活を続ける潤滑剤ともなるであろう.円満な家庭生活を送ることは,わが家にとってはとても重要なことであると著者は考えている.

c)レンタカーを利用する理由
① 必要な時にだけ利用できるから
② 旅先などで利用できるから
③ 駐車場や維持費用が不要だから
④ 購入するより安く利用できるから
⑤ 事情(TPO)に合わせて車を選ぶことができるから
⑥ 滅多に乗らないから

先のa)の③にあったレンタカーを利用する理由として①の「必要な時だけ利用できるから」は極めて合理
的かつ経済的負担が少ないと考えることができ,これは「カーシェアリング」にもあてはまることである.②の「旅先などで利用できるから」は実際に我が家で□□□に旅行した時に便利であったため説得力は充分にあるものと考える.
③・④の「駐車場や維持費用が不要だから」「購入するより安く利用できるから」も経済的に極めて合理的である.⑤の「事情(TPO)に合わせて車を選ぶことができるから」は何人で乗るかやどこまで運転するかなどによって乗車する車を自由に選ぶことができる.しかし,慣れない車を運転することほど緊張するものはなく,事故に遭う可能性は同じ時間乗り続けたと仮定した場合,自家用車よりも高くなる可能性が考えられる.近年の車の進歩は急激であり,その操作に慣れるために30分から1時間はかかってしまうのが著者の実感である.
⑥の「滅多に乗らないから」は人それぞれの主観が含まれてくると考えられる.日常の通勤で利用している場合を除けばほとんどが休日ドライバーであり,ゆえに休日ドライバーにとっての「乗らない」は量的カテゴリの分類は不可能であり,質的つまり主観的カテゴリでしか分類することができない.我が家の場合には,普段の買い物や著者の実家,著者の趣味や●●(嫁ちゃんの名前)の趣味などで使う頻度が高いかと考えられる.

d)カーシェアリングを利用する理由
① 必要な時にだけ利用できるから
② 購入するより安く利用できるから
③ 24時間いつでも借りられるから
④ 給油がただだから
⑤ 保険料が月会費に含まれているから
⑥ 月会費のみで利用できるから
⑦ マンション全体で会員になっているから

カーシェアリングは我が家の近くに2か所(計3台)あるものの最近では1週間以上前に予約しなければ借りられない状況である.したがって①の必要な時だけ利用できるやことは確かだが,1週間以上前に「必要な時」が判っていなければならない.ましてや③の24時間いつでも借りられる状況ではまったくない.
②の購入するより安く利用できるのは確かであるが,7月の利用だけを見ると4万円以上も利用しているわけであるので決して安く利用できているとは言い難い.
④の給油がただであるのは昨今のガソリン代高騰を考えるとその通りと言えよう.
⑤の保険料が月会費に含まれている,はタイムズカーシェアに限って言えば予約時にその都度加入しなければならず(550円)割高となっている.
⑥の月会費のみで利用できるからも同様で保険代は都度必要ではあるし,まったく乗らない月があったとしても月会費を払わなくてはならない.
⑦のマンション全体で会員になっていることは現時点でUR団地では実施されていない.

e) 車を使用しない理由
① 日常で車を利用する必要がないから
② 免許を持っていないから
③ 維持費がかかるから
④ 車の運転に向いていないから
⑤ 交通事故が怖いから
⑥ 車に興味がないから
⑦ バイクや自転車に乗っているから
⑧ 駐車場代が高いから
⑨ 高齢になってきたから
⑩ 手続きが面倒だから
⑪ 近くに駐車場がないから
⑫ 近くにレンタカーがあるから

 ①の日常で車を利用する必要がないについては,必要がなければ所有する必要はまったくないが,〇〇の実家に帰る時や原付バイクに積めない大きな買い物をする際にはわが家では必要かと思われる.
 ②は夫婦とも免許を持っているわけであり,免許を持っている限り車の運転ができるということである.
 ③維持費については,購入プランによっては税金や車検代が込みになっているプランもあり,ガソリン代と駐車場代だけに抑えることが可能である.
 ④と⑤については著者はゴールド免許であり,かつ前職や現在の職場で車での送迎業務や遠方へのリクリエーションで無事故無違反が5年ほど続いており,車の運転に向いていないわけではないし,最近の自動車には安全装置が装備されており事故の確率はかなり低いと考えられる.しかしながら不確定性の原理により「人間」が移動する場合,徒歩にしろ飛行機にしろ事故が「0」と言うことはありえないので,運転には注意と覚悟が必要であることは言うまでもない.
 ⑥について著者としてはとても車に興味があるので,経済的に許されるのであればぜひ利用したい.1時間程度のドライブでストレスが発散したり,公共交通機関の人ごみを避けて遠方に行けたりすることは非常に大きい.
 ⑦日頃,バイクを利用しているが遠方への外出には不向きであり,バイクの負担を考えるのであれば1時間以上連続して運転することは避けた方がよいとされている.またバイクは2輪車でもあるので転倒した場合,直接身体が物や地面に叩きつけられるわけなので,事故によるダメージは自動車より大きい.
 ⑧の駐車場について調べたところ,近隣の駐車場は12000~15000円であるのに対して☆☆(我が家のマンション)で駐車場を借りた場合は8,500円である.
 ⑨についてはまだ高齢の域には達していないし,達していない今だからこそ車を保有するチャンスでもあると考えられる.
 ⑩車の手続きについては販売店に任せておけばサービスの一環としてメンテナンスを行ってくれるので問題はない.販売店は六地蔵にあるので何かあればすぐに駆け付けてくれる.
 ⑪近くに,自宅の前に駐車場があるので雨など天候不良であっても便利な環境である.
 ⑫近くにレンタカーはないし,レンタカーの方がカーシェアより割高である.


2)車の保有意向調査 n=2800(複数回答) 
(引用文献 J.D.POWER,2021.>>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000042677.html
<<)
a) 車を保有したい理由
① 生活する上で必要  72%
② 行動範囲が広がる  47%
③ プライベートな移動空間を持ちたい  30%
④ 運転するのが好き  28%
⑤ 車で出かける機会が増える  27%
⑥ レンタカーやカーシェアは使い勝手が不便  17%
⑦ レンタカーやカーシェアで他人と共有することに抵抗がある  13%
⑧ 公共交通機関の利用を減らしたい  11%
⑨ 車を所有することにステータスを感じる  10%

わが家において車を保有したい理由を上記から挙げるとすれば,①・②・③・④・⑤・⑥・⑦・⑧までが該当するが,⑨の車の所有がステータスになるほど経済的に裕福でもなければ著名人でもない.

b) 車の利用の仕方で興味のあるもの(複数回答)
  ① アウトドア(釣りやキャンプなど)  28%
  ② 車内で音楽や映画を楽しむ  28%
  ③ 車中泊の旅行  22%
  ④ 車を利用した電力供給  13%
  ⑤ 車でペットをつれた旅行  11%
  ⑥ 車内でテレワーク  4%
  ⑦ 高級車や輸入車など憧れの車のレンタル利用  4%

上記について著者としては,①と②と③が興味のあるところだが,近年では災害時の電源供給として自動車が
注目されている.

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Ⅱ 自動車購入の支払い方法

1. 現金一括(職場に出入りしているトヨタの業者にたずねてみた)
自動車販売店がもっとも嫌がる払い方である.なぜなら,販売店はローンを組んでその利息を利益としてい
 るので,利益が購入時しか発生しない現金一括はとても嫌がる払い方であるらしい.ただし,後述する残価設
定ローンやマイカーリースとは異なり3年や5年で乗り換えることはできず,壊れるまで乗り続けなければな
らない.一般的に新車で購入すると10年は乗り続けられるので,著者としては新車に愛着をもって末長く使
用したいし,結局のところ残価設定ローンやマイカーリースよりは割安である.

2. 銀行のマイカーローン
ローンでの購入は自動車販売店でも可能であるが利息が7~8%台である.それと比較し銀行ローンの場合
の利息は2%台である.したがって、銀行で借りて現金一括で自動車販売店に支払うことは1,の現金一括
払い同様,自動車販売店の最も嫌う支払い方である.なぜ自動車販売店のローンの利息が高いかと言えば,今
日では自動車販売そのものではなく,利息が自動車販売店の大きな利益になっているからである.

3. 残価設定型ローン
残価とは購入した車を数年後に下取りとして出した場合の価値=下取り価格のことである.
残価設定ローンでは,返済期間(3年や5年)に応じて設定した残価をローンの最終回の返済に据え置いて,残価を除いた残りの金額を3年間や5年間,月額で払っていく方法である.

例)300万円の車を36回(3年)払いの残価設定ローンで購入し,3年後の残価をあらかじめ100万円とした場合,その100万円は35回までの返済に充てず、36回目に返済する.ちなみに誤解されることが多いがあらかじめ残価として設定した100万円に対しても毎月利息は発生する.

最終回に100万円払うのは高すぎるので,
パターン① 車を返す.乗り続けず返却したとしても100万円に対する利息を得ているので販売店は損をし
ない.
パターン② 購入した販売店で新しい車に乗り換える.乗り換える際に頭金が必要になる.
パターン③ 車を返さず一括で100万円を返済,または分割で返済.すでに100万円の利息も払い続けていたので販売店として利益は得ている.

残価設定ローンのメリット
1) 月々の支払額を安く抑えることができる → 残価100万円を払わなくて済むから,実際は100万円の利息は毎月払っているが.

2) 下取り価格が保証されている → 中古車販売店で売ると高く売れないが,車を購入した販売店であれば残価100万円は変わらない.

残価設定ローンのデメリット
1) 返却時の車の状態によっては,追加の支払いが発生する → 車を自分でカスタマイズしたり改造したりできない.
2) パターン②の車を乗り換える場合,購入したメーカーの車から選ばなければならない.
例)トヨタの車なら,乗り換える車もトヨタの車種でなければならない.
3)利息が高くなる.据え置いた100万円にも利息がかかる. → この利息が今日の自動車販売店の利益と
なっている.

4.マイカーリース
マイカーリースにも「残価」はあり,残価を差し引いた価格を契約月数で割って「リース料」として算出する.
残価設定ローンと違うのは「利用料を支払って車に乗る方法」であること.ローンではないので「金利」がない.
マイカーリースの月々のリース料には各種税金や自賠責保険料が含まれているので,維持費の負担が軽減できる.
しかしながらリースであるので,所有者は自動車販売店となる.我が家の資産として保有することはできない.

マイカーリースの契約満了後
パターン① 車を返却する
パターン② 引き続きリース料を支払って乗り続ける
パターン③ 残価を支払って「マイカー」にする
パターン④ 別の車に乗り換える.ただし同じメーカーの車種に限られる.

マイカーリースのメリット
1) 各種税金や車検費用などの出費が不要 → リースなので負担は自動車販売店
2) 定額料金だけで乗り続けられる
3) 自動車販売店が車のメンテナンスをしてくれる(車検など)

マイカーリースのデメリット
1) 車種や契約年数によっては残価設定ローンより高くなる場合がある.
2) 傷やへこみがあれば,返却時に追加の支払いが発生する場合がある.

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Ⅲ 軽自動車の維持費は年間38,510円

 軽自動車(660cc以下)が安く購入できたのは著者が20代だったことの話である.今では税金諸経費込みでおよそ250万円という高い買い物である.小型普通車(1000cc以下)はおよそ350万円であるが,税金諸経費・維持費は軽自動車の約2~2.5倍かかってしまうので一層高価なものとなっている.このように軽自動車と小型普通車とを比較するだけでも軽自動車の維持費の安さが判るであろう.

1. 軽自動車と小型普通車との比較
1) 自動車税
 小型普通車 30,500円/年 2500円/月
 軽自動車   10800円/年 900/月
2) 自動車重量税(2年に1度)
 小型普通車 16,800円/2年 8,400円/年 700円/月
 軽自動車  3700円/2年 1,850円/年 150円/月
3) 自賠責保険
     小型普通車 24,190円/年 2,016円/月
     軽自動車  24,010円/年 2,001円/月
4) 取得税 ※自動車購入時のみ
 小型普通車 39,000円/年 3,250円/月
 軽自動車     0円/年     0円/月
5) 駐車場代(URの場合)
 小型普通車 8,500円
 軽自動車  8,500円

 以上,トータルでの小型普通車と軽自動車との差額は年間72,280円であり月々では6,023円となる.軽自動車では1年目の維持費は38,510円,月々では3,209円,これに駐車場代が月8,500円必要となってくる.このように軽自動車のメリットの1つとして「維持費の安さ」があげられ,家庭での2台目として30代40代の主婦層をターゲットとされている理由でもあろう。

Ⅳ 軽自動車の燃費(ガソリン消費量)

 軽自動車は普通自動車(ハイブリッド車や電気自動車)より燃費がよいとされている.その理由は次の3つが挙げられる.
1. 車体が軽い
2. 車体が小さい
3. エンジンが小さい
昨今の燃料費の高騰を考えれば,燃費の良い軽自動車はガソリン代から考えてもメリットであると言えよう.
ハイブリッド車や電気自動車よりは燃費は良くはないが,車体の購入・維持費を考えれば軽自動車の方が安い.

 ちなみに著者が職場で運転している1800ccのトヨタのシエンタの場合,燃費はガソリン1ℓ当たり9kmしか走ることができない.これに対し軽自動車の燃費の平均はガソリン1ℓ当たり23kmと言われている.

Ⅴ 次期軽自動車購入選定

 著者は軽自動車選定にあたり,次のことを重視した.
1) 運転のしやすさ
2) 車高の高さ
3) 運転席からの見やすさ
4) 軽自動車売り上げトップ3

以上のことから,①ダイハツ タント,②ホンダ NBOX,③スズキ スペーシアを挙げた.
近年の売り上げで言えば5年連続ホンダのNBOXがトップを独走している状態である.言い換えれば,それだけNBOXに対する信頼性が高いと言えよう.

1. 実際に販売店を訪れた感想
1)ダイハツ タント
店員が全員女性.ダイハツは軽自動車しか製造しておらず,軽自動車のニーズは30代40代の女性であることから店員が女性であることは納得できるが,名刺も渡さず自己紹介もせず,おまけにこちらの住所さへたずねてこなかった.積極的な販売姿勢がみられず,このことがダイハツ タントの売り上げが2位止まりである原因でもあると考えられる.しかもこちらがリクエストしていない「オプション」をどんどん積み重ねられ,当初はもっとも安く購入できるはずであったにもかかわらず見積ではホンダ NBOXよりも割高になってしまった.

 2)スズキ スペーシア
資料請求したにも関わらず自宅に届くまで10日もかかり,その後なんの連絡もなくダイハツ同様,販売姿勢に疑問を感じた.販売姿勢に疑問を持つということは,購入後のアフターフォローにも少なからず影響されると考えられ,ダイハツ タント同様に除外とした.

3)ホンダ NBOX
シルエットが派手すぎるため最も候補から遠かった車であるが、販売店が翌日にはカタログを郵送ではなく持参してきたこと,販売店の店員が男性であり,その店員も同じくNBOXに乗っていたのでその良さを実体験として語ってくれたことが大きかった.
また10月にフルモデルチェンジが予定されており,現行車よりも派手さが控え目になり客層を絞っていない点,安全機能がホンダの普通自動車と同等のものが搭載されている点,価格が現行車と同じであることからホンダ NBOXを第一候補とするに至った.

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Ⅵ 自動車を買って何するか

 最後にもっとも大切なことであるが,自動車で何をするか?である。任意保険では「日常使い」と「通勤」に分けられ週4日以上「通勤」として利用した場合,「日常使い」と比較し2倍もの保険料の違いがある.よって「通勤」ではよほどの悪天候でしか使わないことを想定している.
 では,何につかうのか.以下,考えられる限りの用途を挙げた.

1. 普段の買い物
 原付バイクでの買い物には限度があり,大きい物・重い物を乗せることができない.その点,自動車の場合には家電・家具だけではなく様々なものを複数載せることができ,一度の買い物で多くを積むことができる.
現在,わが家では生協を利用しているが,生協の商品が割高な時があること,生協の荷物ケースを置くスペースでキッチンが占有していることから,自動車を購入後は生協よりも多くの選択肢から食品や日用品を買うことができるであろう.

2. 夫婦旅行
わが家の夫婦生活では一緒に出かける機会が極めて少ないのが現状である.それというのも著者が電車やバスなどの公共交通機関での移動が苦手であるからである.帰宅後早々、頭痛に悩まされる光景は幾度となく見られてきたことであろう.かといって,夫婦の楽しみである旅行(食べ歩きや温泉、宿泊旅行など)がなくそれぞれが別々に行動する日々が続いて果たして夫婦として成立するであろうか.

3. 著者の父問題。
著者の父親も80歳である。著者としては同居する考えはまったくなく,現在の職場を転職するつもりも一切なく定年まですごす予定である.しかしながら「長男としての責任」から実家へ駆けつける必要が今後は増えると考えられる.急な病気や災害など,もしかしたら父親を連れて病院や介護施設に行かねばならないことも考えられる.我が家から実家の岩倉までは自動車で1時間弱かかってしまう.最近のカーシェアの状況ですぐに車を手配できなかった場合を考えると,自動車の保有も必要ではないかと思われる.

4. 著者のストレス発散、釣りなど
著者は結婚前のストレス発散としてドライブをしていた.特に仕事で行き詰った時や気分が落ち込んだときなどである.30分から1時間ほどドライブをしたものである.車中で音楽を聴いたり,運転しながら歌を歌ったり,地元の友人と愚痴をしゃべったり,自然の山道をのんびりと走ったりしていた.
また現在,趣味として魚釣りをしているが,ホームグラウンドの△△川までは片道原付バイクで1時間半、自動車で1時間かかっているところである.令和5年7月は母の3回忌などもあったが△△へ通うためにカーシェアを利用し,それだけで4万円もかかってしまった.気軽なはずのカーシェアの費用が家計を圧迫している現状である.このことからも「いつでも・どこでも・だれとでも」出かけられる自動車の保有は有益であると考えられる.
結語
 はじめに中立的な統計を用い,我が国の自家用車の現状について述べた.そして,昨今の自動車の購入方法について解説をし,自動車の維持費について具体的な数字を示した.また昨今の燃料費の高騰に対する軽自動車の燃費の有利さを伝え,軽自動車の選定理由を述べた.最後にもっとも重要な「なぜ自家用車が我が家に必要か」を書くに至った.客観的データと著書の主観で構成された文書はあくまで論文ではなく要望書であるのでご容赦いただきたい.
 本稿をもって,我が家の軽自動車購入を決定していただければ幸いである.

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