おとんは、実家で一人暮らしをしています
齢80歳
安否確認も兼ねて、ほぼ毎日、夕飯の内容をLINEで送ってくれることになっています
さて、今日のおとんの晩御飯は・・・
おとんLINE
「今夜の晩飯は一昨日料理研究家の大原さんがテレビで造って居た料理のレシピをメモして今日は造ってみた。
ネギと牡蠣の酒の蒸し焼き造ったけど美味しく無かったマズかった、牡蠣だけ食べてネギは食べなかったからいま餅の安倍川餅を造って食べた。
4月に東北に行く予定の工程表を作り宿も予約出来た。
後は出来る限りシマツして生活するだけや」(原文ママ)
おとん、料理にはまっている様子
この歳で、失敗してもチャレンジするのは大したものだと思います
失敗の原因は、作り方をメモしなかったからだ!
おとんはメモに残す習慣がまったくありません。スマホやパソコンのパスワードも「いや知らん、忘れた!」と言って、いつもぼくを混乱させます
しかし、文才のなさがひどすぎる
漢字の間違いといい、文章内の漢字の割合といい…
おそらく「造って」は、漢字変換のときに一番最初に出てきたものだと思われます
「居た」も「いた」でいいのに…
あべかわ餅を「安倍川餅」と書くのは正解のようで、初めて知りました
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旅行支援を使って宿を予約したそうです!
おとんLINE
「旅行支援使ったよ、僅か一泊千円か二千円程度や。一泊目は七千五百円で2拍目は角館だから1万三千円程や」原文ママ
拍って音楽か!
1万三千円て、英数字と漢数字が混じっとる!
ちなみに角館はかくのだて、と読みます
桜がきれいらしいです
おとんLINE
「できるだけヒッそや写真撮るのが目的やからな。」(原文ママ)
ヒッそ・・・質素、ね
おとんの唯一の趣味はカメラです、15年ほど前に買ったものを大切に使っています
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おとん、急にコロナが不安になったようです
LINEのあとから、電話がかかってきました
「今、テレビ観てるんやけど、コロナすごい増えてるな」とおとん
急いで嫁ちゃんとテレビを確認確かに医療逼迫している様子
おとん「救急車呼んでも、病院みつからんかったら、どうしたらええんや」と焦っている様子
「最近は医者が家に来てくれるみたいやな」とおそらく救急往診のことを言っているのだと思います
往診医なんてまだまだ少なく、実家の近くにはなかったはず…
「とりあえずおとんは高齢なんやから病院みつけてくれると思うけど」となんの根拠もない慰めをしました
「そうやな、まあコロナになっても面倒みてくれんでもいいしな、お前も仕事あるやろから」
いやいや、そこはちゃんとしますよ。入院となったら必要なモノもあるし、着替えも持って行かなきゃならんし
「2月にワクチン予約したし、外歩く時はマスクするわ」とおとん