「水槽」と「底床(ていしょう)、(砂や土のこと)」を決めたら、次は「ろ過装置」です
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息苦しいと、人もメダカも疲れちゃいますよね~
「ろ過装置は必要ない問題」
ネットなどで「メダカを初めて飼うときは、ろ過装置は必要ない」と書かれているのを見かけます
メダカ歴10年のぼくの考え
水槽に2~3匹のメダカと水草があるのであれば「場合によってはいらない」です
「場合によって」というのは水草が光合成する環境にあるかどうか、ということです
光合成とは
植物が光によって二酸化炭素を吸収し、酸素を出すことを言います
屋内の光の当たらないところだと水草は光合成をせず、酸素を吸って二酸化炭素を出します
また、光の当たるところであっても、夜は水草も酸素を吸収して二酸化炭素を出します
「ろ過装置」の役割は、水に酸素を含ませること
24時間、メダカに酸素を供給することができます
水に酸素を含ませることを「エアレーション」と言います
「ろ過装置」のもう一つの大きな役割
水槽内の水を混ぜて、滞留水の発生を防ぐことができます
滞留水とは、水が一か所に溜まって動かない状態を指します
滞留水ができると酸素不足となり、「バクテリア=ろ過細菌」の活動が低下し、アンモニアや亜硝酸(あしょうさん)、硝酸塩(しょうさんえん)などメダカにとって有害な物質が増え、水質を悪化させる原因になります
ろ過装置を使うことで気泡や水流、波が発生し、新しい空気が水に溶け込み、古い空気と入れ替わります
アンモニアや亜硝酸(あしょうさん)、硝酸塩(しょうさんえん)などの有害物質については、別のブログでお話したいと思います
ろ過の方法は3種類
「物理ろ過」・・・「ろ過装置」を使ってろ過する方法 ←今回のテーマ
「生物ろ過」・・・「細菌」や「微生物」にろ過してもらう方法
「化学ろ過」・・・炭や麦飯石(ばくはんせき)、ろ材(ろ過フィルターなど)、底床(砂や土)の化学吸着作用によってろ過する方法
上記3つがそろっていることが「理想」です
ろ過装置を使って「物理ろ過」をすることで水槽内の水を混ぜ、砂や土に住んでいる細菌や微生物に新鮮な空気を送ります
砂や土を敷く理由
「化学ろ過」をするためであり、砂や土に住んでいる細菌や微生物に「生物ろ過」をしてもらうためでもあります
ろ過装置には種類があります
「ブクブク」
水槽の底に設置しポンプで空気を送って下から泡を出すタイプがあります。小学校の水槽にあった「ブクブク」
正式名称は「投げ込み型フィルター」
ぼくはオススメしません
理由① 水槽から装置を出してフィルターを交換するのが、めんどくさい!
水槽に手をつっこむと水槽の温度が急激に変化するので、メダカにとっては良くありません
理由② 下から空気が上がってくる勢いが、メダカには強すぎる!
メダカは遡行性(そこうせい)の魚です。遡行とは、川などの上流に向かって泳ぐ習性のことをいいます
水の流れが「底」から「水面」に上がってくるのは、自然界では湧き水以外では見られない状況です
遡行性はメダカの本能なので、その本能に逆らう環境はメダカにとってツライ状況と言えるでしょう
例えば、人間は2足歩行をしています
それが突然、4足歩行でなければならない、となるとどうでしょう?結構、きつくないですか?
理由③ ポンプの音がうるさい
水槽を置く場所にもよりますが、わが家はテレビの横に水槽を置いています。もし「ブクブク」を使ってしまったらテレビの音が聞こえなくなります
わが家のように、お隣さんとの壁が薄いと、騒音問題に発展しかねません(一戸建てに住みたいよ~)
水槽を寝室に置いてしまうと、さあ大変。安眠できません